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看板・祭札・特注文字デザイン工房


三百年程前の江戸の城下町。
看板や札など、文字にまつわる全てが、
職人の手書きによって支えられていました。

黒々と紙いっぱいに太く描く江戸文字。
それは、半紙を客席、墨をお客の頭と捉え。
” 満員御礼、千客万来”
を意味し、縁起の良い文字を通して読み手に問いかける粋な心遣いが、
江戸庶民の日常を彩ったのでした。

さて、一言に江戸文字といえど、実に多様なデザインがございます。
有名な岡崎屋勘六が定めた”勘亭流”以外にも、
芝居、寄席、籠、髭、相撲、提灯、角文字と書体は様々。
落語研究会に身をおいた私は、寄席文字の”橘流”と巡り会い、
これを基礎に20年間試行錯誤をし、独自の”梅八流”を起こました。
まだまだ修行の身ではございますが、類まれな運の良さで、
時に生死をさまよいながらも、家族に恵まれ修練を楽しんでおります。
